仏式では、祭壇に向かって焼香をします。故人の霊を清めて、仏に帰依することを念じるためのものです。線香を立てる場合と、抹香をたく場合がありますが、ここでその手順を心得ておくと安心です。抹香は、親指・人差し指・中指の3本の指先でつまみます。からだを少し前かがみにし、指先が真横になるように向け、額のほうに少し近づけてから指先を下げて、香炉の中に静かに落とします。最後に遺影に向かって合掌します。つまんで落とす動作を何回くり返すかは宗派によって違いますが、一心不乱に祈る態度を表すということで、心を込めて1回でかまいません。会葬者が多いとき、「1回でお願いします」と会場の係から指示されることがありますので、ほかの会葬者に合わせるとよいでしょう。焼香をする前後に、僧侶や遺族に一礼することも怠りなく。
まず飲み物ですが、お酒が飲めないからといって、乾杯のときのシャンパンまで断るのはマナー違反。乾杯といっても単なる形式なのですから、飲めなければグラスに口をつけるだけでいいのです。また、親族があいさつのお酌にきたら、形だけでもお酌を受けます。お酌がたび重なるようだったら、「私はあまり飲めませんので……」と丁重に断わってもかまいません。逆に「お酒大好き。だから、周りの人と大いに盛り上がりたいわ」とばかりに、お酌の大サービスをする人がいます。これも座をなごやかにする効果があって悪いことではありませんが、立食パーティー以外で招待客が他の人にお酌をするのはマナー違反。洋食の着席パーティーのときは、ボーイがお酌をしてくれます。ただ、和食のときはOK。ただし、盃のやりとりは品が悪いこととされています。食事は、メインテーブルの人が食べ始めてから手をつけましょう。スピーチの最中でも料理は食べてもかまいません。ただ、スピーチか終わったら、食事の手を止め拍手します。また、同じテーブルの人がスピーチしているときは、礼儀として手を止めて話を聞くほうがいいでしょう。
お客様からクレームの電話で怒鳴られた、上司から「対応が遅い」と叱られた。仕事をしていると、こうした場面に立たされることがあります。こういうときは、つい「すみません」、とか「ごめんなさい」と言ってしまいがちです。冷静になって考えると自分に落ち度がなくても、反射的に使ってしまいがちな言葉です。「すみません」という言葉は、たしかに便利で多様な意味を持った言葉です。最も多いのは、「ごめんなさい」に代わる謝罪の言葉として使われます。人にぶつかってしまったときなどに、「すみません」が実際に多く使われています。また、お礼の言葉にも使われ、物をもらったり親切を受けたりしたときも、「ありがとう」ではなく、「すみません」と言う人が多いようです。街を歩いていると、「すみません」と声をかけられることがあります。このときは、謝っているわけではなく、呼びかけの言葉として使っています。呼びかけには最適な言葉がありませんから、「もしもし、ちょっとそこの方」という意味で呼びかけるわけです。
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