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DCブランドとデザイナーズとキャラクターズ

デザイナーズ・アンド・キャラクターズ・ブランドの略。デザイナー個人のデザインを打ち出すデザイナーズ・ブランドと、個人ではなく集団、あるいはデザイナーズブランドの後継者によるコンセプト・ブランドであるキャラクタース・ブランドの総称。日本では、完全に区分けされていなかった80年代にブレイクした。そして、、デザイナーズブランドとは、個のデザイナーが編み出したブランドで、キャラクターズブランドとは、そのデザイナーの後継者も含むコンセプトブランド。例えば「シャネル」の場合、本人は没したが、同一のコンセプトで後継デザイナーが継承しているためキャラクターブランドということになる。また、トレンドは傾向・動向・風潮などと訳されるが、ファッション業界ではもっとポイントが限られて「流行の最先端」。かつてはミニスカート、パンタロン、ホットパンツなど、スタイルのトレンドだったが、現在は色や素材から、コーディネートまで幅広いトレンドが形成されている。

現在のSPAの原点

万年不況の中から新しいタイプの企業が続々と生まれてきている。とくに、DCブランドからSPAの時代へと移行しているのが目立つ。大手アパレル企業が慢性的な不況の中にあっても、ニケタ台の増収増益をはたしている企業がある。それがSPAだ。かつてDCブランドといわれてきた企業の中から、いち早くSPAに転換したのがファイブフォックスである。二八年前に、同社の売上高は二八九億円であった。現在は一四四二億円であるので約五倍近い伸びを示している。反対に、レナウン、オンワードなどは減少傾向にあることがわかる。ところで、戦後のファッション史の中で特筆すべき動きの一つにDCブランド時代があった(Dはデザイナーズブランド、Cはキャラクターズブランドで、合わせてDCプランドと呼んだ)。彼らはこだわりを前面に打ち出した服を作り、さらにこれらの企業は直営店をもち、企画から販売まで一貫して手掛けてきた。これは現在のSPAの原点ともいえる。

自己主張のためのクラヴァッタ

クラヴァッタはもともとレジメンタルストライプスのように自分の所属を明らかにする記号として機能していたのに、いまでは自己主張のために力を発揮する。たとえばイタリアの男性は朝、目覚めると窓の外を確認し、その日の光に合わせてクラヴァッタを選ぶ。日本ならばスーツを最初に選び、ネクタイは最後についでとして首にかけるようなものだろう。結び方に気を配るなどということは、考えもしない。1827年に刊行されてフランス、イタリア、英国でベストセラーとなった『クラヴァッタ結びの技法』という書物は、エレガンスを実現するためにネクタイはどう結ぶべきかを解いたハウツー本であった。ちなみにこの本の著者はバルザックではないかと推測されたこともあったが、エミールーマルクードーサンティレールであった。サンティレールは『帝国近術隊史』などの著書もある歴史の大家だ。そんな人物がバルザックの協力を仰ぎながらクラヴァッタの結び方について著わしたのである。世界のリーダーたちを見ると、みなクラヴァッタをきっちりと小さく結んでいるのに気がつく。結び目が弛んでいるのは論外で、結び目はあくまできりりと結び、なおかつ表情豊かであること、それが必須なのだ。あえて小剣の側を長くしたり、小剣側を表に出したり、そうした遊びもクラヴァッタの表情のためだ。『英語辞典』をものしたサミュエルージョンソンが最近のリーダーたちの装いを見たら、やはり「ネクタイの結びは、無意味さという尺度にかけては怠惰のつぎに位置する」のだろうか。