対外開放政策が進む中国で、アジアNIES(新興工業経済地域)を見習って設けられた「経済特別区(経済特区)」。中国のなかでも、さぞかし現代的で開放的なところだろうかと思ったら、とんでもない。現在五つ設けられている経済特別区のひとつ、シェンチェンには、いかにも一党独裁政権下らしい、もうひとつの顔が隠されている。経済特別区とはいっても、何もないところに設けられたわけではなく、もともと都市だった場所。そこに多くの外国企業が進出することによって、さらに多くの人々が集まり、人口が増大している。そのシェンチェンの市民たちに娯楽を提供しているのが、「シェンチェン大劇院」。発展するシェンチェンを代表するような、鏡貼りの劇場なのだが、ここで上映される映画には、大作映画などに混じって、じつにブラックなものがある。ここでは、さまざまな罪状の被告を裁く「人民裁判」の法廷が公開され、市民たちが固唾を飲んで見守る場所になる。市内の学校の生徒たちも、教師に引率されて、この公開裁判を参観する。公開裁判は民主主義の証と思うかもしれないが、この劇場での公開裁判は、恐怖政治による公開処刑の色彩が強い。被告たちは、死罪の判決を受け、姓名に×印をつけられると、即刻、銃殺される。観衆は、それを承知のうえで興奮して裁判を見守るのである。そして、子供たちは、「悪いおとなにならないため」に、これを参観することが義務づけられているというわけである。
毎日タクシーをチャーターしていたら財布が持たない。だから、歩き回る日は、タクシーではなく現地の路線バスに乗るという手もある。日本のガイドブックには現地のバス路線図などが載っていて、非常に複雑に思えるが、バスは乗って覚えるもの。例えば歩いていて、バスが停留所に停まったら、目的地を見て次のバスに乗ってみることだ。ニューヨークのマンハッタンなどでは、アップタウンからダウンタウンへの一方通行になっているので、歩く旅の補助手段としては非常に便利だ。そして、一度乗ったら同じ場所を何度も乗り降りして、乗り慣れてしまうことである。香港島の裏側にレパルスベイというリゾート地があるが、ここの旧ホテル前にセントラルに戻るバスが停まっていて、冷房もよく効いていて非常に便利だ。初めての場所で分からない時は、行きはタクシー、帰りに空いたバスに座って戻るほうが賢い。
関ケ原の戦いののちに入城した堀尾吉晴が宍道湖と中海を結ぶ水路のほとりにあるこの地に築城した。いまでも五層六階の天守閣が現存し、城下町の風情もよく残っている。七代藩主松平治郷(不昧公)は茶人として知られ、それ以来の伝統で和菓子作りが盛ん。宍道湖はシジミの名産地としても有名だが、夕陽の美しさも日本一といわれる。とくに松江市の南西あたりの湖畔から嫁が島のシルエットとともに見るのが最高とされている。石見地方では、仁摩町の琴ヶ浜は丹後の琴引浜などと並ぶ鳴き砂の名所。町では地元出身で京都で活躍する建築家高松仲の設計で巨大な砂時計が売り物の仁摩サンドミュージアムをつくった。大田市の大森地区は、かつて石見銀山として繁栄した。現在でも鉱山の跡や代官所などの街並みが残り観光客でにぎわう。ここの、中村プレイスは義肢などの専門メーカーとして高い評価を受ける地場企業。
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