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予備校講師という職業

親の世代と異なり、予備校にせよ専門学校にせよ、その存在は「日陰の身」から既に脱却しており、生徒にしてみれば魅力ある仕事として積極的な意義すら見いだしている。現に就職について話題が及ぶと「西谷先生や吉野先生(代々木ゼミのサテライン講師で全国二十六校に数千人の単位で受講生がいる)のような全国ネットで講義できる人気講師になりたい」という相談が必ず週に一度は出てくる。収入の面でも桁違い(代々木ゼミ中堅講師で千〜千二百万円にもなる)であることを目のあたりにしているので、大学一回生から町の小規模な塾で教えて徐々に規模の大きいところに移ってゆく「予備校界の王道」を渡ってゆく者も多い。私のような弱輩講師にも「加藤のように着ぐるみを着て五日間の講義を終えたい(笑)」(講習の最終日にアンパンマンや猫バス、仮面ライダーの着ぐるみを着るのが私の「ノリ」としてここ三〜四年定着している)。

本物の学力が間違いなくアップする

教師や講師と子どもとの間にアットホームな活発なやりとりがあるから、授業が楽しくなる。このような良い方向に歯車が回りだすと、先生と生徒のコミュニケーションもうまくいき、お互いに授業を盛り上げることができる。そうすれば、難しい内容もすぐ頭の中に入ってきて理解できるようになり、あっというまに時間が過ぎていってしまう。先生の目をちゃんと見て授業を聞き、良い印象を一度与えてしまえば、授業中、何かにつけ気を配ってもらえるようになることも知っておいてほしい。授業を進めていく際は、熱心に授業を聞いている生徒を中心に、そしてその子を基準にして講義が行われていくこともある。塾や学校の先生とのやり取りの手始めは、お互いに目を見て授業をするということである。そうすれば、さらに質問もしやすくなり、本物の学力が間違いなくアップすることだろう。

新三年生にとっての受験がスタート

入試シーズンが終了。同時に新三年生にとっての受験がスタートします。大学進学を目指す新三年生は「まだ一年も先のこと」と、のんきに構えていては「光陰矢のごとし」です。本番間際になって慌てふためかないよう、今から受験対策に取りかかることを勧めます。新学期になったら、一年間のスケジュールを決めて、それに沿った受験勉強を心がけるのがベストです。春先は、やる気と自信をもって取りかかるのですが、五月の黄金週間が過ぎたころから、多くの人は、やる気や緊張感かなえてきます。この時期を上手に乗り切れるかが、ハイレベル校に現役合格できるか否かの分岐点です。どんな勉強法が理想かといえば、机に向かって長時間活字を読み、書く習慣をつけることに尽きます。